高速道路IC/SA・PA

冬の高速道路IC/SA・PA情報

冬の運転を楽しくするおすすめのサービスエリア情報



高速道路を利用する際、休憩したりお腹を満たしたりするために利用するのが、サービスエリアです。サービスエリアも近年は施設が充実して、ただ休憩をするだけのスペースではなくなっています。今回は、冬だからこそ楽しめる、おすすめサービスエリアをご紹介しましょう。

冬グルメを堪能できるサービスエリア

冬グルメを堪能できるサービスエリア

サービスエリアと言えば、各地のご当地食材を使ったメニューがあるのも魅力のひとつです。地元の食材かつ、季節を感じられる食材が使われていることも多く、旬の冬グルメも味わえます。例えば、東北自動車道サービスエリアでは三陸の魚介を使った「海鮮丼」や「牡蠣フライ定食」、常磐自動車道サービスエリアでは「あんこうの唐揚丼」などが、期間限定でメニューに登場。冬ならではのメニューとして、日本各地の「ご当地鍋」も楽しみたいところ。山形自動車道サービスエリアでは「芋煮鍋」、九州自動車道サービスエリアでは「もつ鍋」など、温かいまま食べることができるのが魅力。辛いものが好きな人には、キムチや辛味噌を使ったメニューも。東名高速道路サービスエリアにある、名古屋名物の「台湾ラーメン」はイチオシです。少し汗ばむくらいの辛さを味わいながら刺激を与えれば、眠気もスッキリして元気にドライブを再開できます。サービスエリアの豊富なご当地メニューは、旅路のお楽しみとしても見逃せません。

寒い冬に車中泊をしなくても済む宿泊施設のあるサービスエリア

今までに、サービスエリアの宿泊施設を利用したことがありますか。高速道路を降りずに、しかもリーズナブルに利用できるので、おすすめです。車中泊では、自由に寝返りをうてないなど、普段と同じように疲れを癒やすことはなかなかできません。サービスエリアの宿泊施設を利用すれば、ドライバーは1日の疲れをしっかり取って、翌日の移動に備えられるので安心です。またサービスエリアには、宿泊をしなくても利用できる温泉施設も増えています。例えば、中央自動車道諏訪湖サービスエリア(上り)には「ハイウェイ温泉諏訪湖」が。東海北陸自動車道城端サービスエリアには「桜々池クアガーデン」が併設。さらに、温泉とまではいかなくても、足湯が設けられているサービスエリアも。東名高速道路の足柄サービスエリア(下り)には「足柄浪漫館」という足湯カフェがあり、人気です。たっぷり睡眠ができ、手軽に利用できるサービスエリアの宿泊施設や温泉施設を利用して、冬のドライブを楽しみましょう。

冬のサービスエリアを巡るスタンプラリー

冬季にスタンプラリーを開催して、サービスエリア巡りを楽しめるイベントを行なっているところがあります。例えば、北海道で行なわれているスタンプラリーでは、お手持ちのスマートフォンで簡単に参加することができます。キャンペーンサイトに参加登録をして、マイページの登録をしてから対象のサービスエリアに行けば、GPSの機能で位置を把握されスタンプを獲得することが可能です。集めたスタンプを応募すると、数に応じた賞品が抽選で当たる仕組み。北海道の名産品や施設利用券などを獲得することができます。冬を満喫できる北海道ですが、広大な面積ゆえに、観光地を巡るにも高速道路は欠かせない交通手段。ただ移動するだけではなく、道中のサービスエリアでもスタンプを集めながら移動をすれば、旅行の楽しさは倍増します。冬に行く北海道旅行の思い出のひとつに、サービスエリアでのスタンプラリーをイベントに追加してみましょう。

ロード中
ロード中
ロード中

日本は立派な高速道路が各地に整備されているため、上手に活用できれば自動車を使った国内旅行の選択肢は大きく広がります。しかし、そんな高速道路も便利なことだけではありません。特に冬は降雪・積雪をはじめとする道路状況の変化が激しいため、運転に特別な注意が必要になるシーンもしばしば。雪に関連した注意喚起は様々な媒体でされていますので、今回は冬の高速道路における雪以外の危険な要素についてご紹介します。

雪だけじゃない、冬の怖い気候

雪だけじゃない、冬の怖い気候

冬に高速道路を利用する際には、スタッドレスタイヤに代表される冬用タイヤや、チェーン類の準備と装着が啓蒙されています。雪は、“スリップしやすくなる”という路面状況の大きな変化が重要なポイントとして語られますが、その反面、通常の道路と違うことが目に見えて分かりやすく、また降雪情報も充実していることから予測が立てやすい特徴があります。しかし一方で、冬の高速道路には目に見えない危険も隠れています。

ブラック・アイスバーン

冬の高速道路を走行中、橋など高架上の道路が見えてきた場合、そこには「ブラック・アイスバーン」が潜んでいる危険性があります。「ブラック・アイスバーン」はアスファルト路面のように黒く見えることが特徴で、実際にはアイスバーン、つまり氷結しており、雪道と同等に滑りやすくなっています。黒く見える部分が単なる日陰のように見えることから気付かず突入してしまう危険性が高く、目で見て分かりやすい残雪よりも危険だと言えます。

このブラック・アイスバーンが発生しやすい環境は、「真冬であること」、「深夜・早朝の時間帯であること」、「近くに川や森林があること」、そして「晴天であること」です。風が弱く晴れた冬の日、地表面の熱が放射され局地的に気温が下がる場合(放射冷却現象)があります。特に気温が著しく下がりやすいものの代表が橋です。そうして気温が下がった場所に、周囲の川や森林から発生した水蒸気がまとわり付き、低温によりやがて氷結して、路面に薄い氷の膜を作り上げます。もちろん、高速道路だけでなく一般道でも発生することがあります。

高速道路では凍結防止剤が散布されますので、一般道よりも凍りにくくなりますが、絶対に凍らない訳ではありません。そして、いざ凍った高速道路の危険性は、一般道とは比べものになりません。

深夜や早朝に高速道路を走行する場合、特に橋の上を走行する際には、エンジンブレーキを活用して速度を落とし、安全に通過するようにしましょう。なお、ブラック・アイスバーンが発生しやすい時間帯は深夜2時から早朝7時ぐらいまで、とされています。

低温によるクルマへの影響

冬の低い気温による悪影響は、雪や氷といった天候・気候に関係するものだけではありません。自動車に搭載されているバッテリーは、低温により性能が落ちてしまう特徴があり、特に、夏の期間にエアコン使用などで酷使したバッテリーが弱ったまま冬を迎えると、低温により、突然バッテリー上がりを起こして自動車が動かなくなることがあります。

冬に長距離を走行する際は、事前にカー用品店やカーディーラーなどでバッテリーの性能チェックや交換を依頼するのが良いでしょう。

変わりやすい天候

「女心と秋の空」などと言われるように、変わりやすいとされているのは秋の天候ですが、高速道路を利用する上で知っておきたいポイントとして、冬も違う意味で天気が変化しやすくなります。特に高速道路で山間を走行する際、トンネル手前では乾燥した道路だったのに、トンネルを通過したら急に雪道になった、というのはよくあるシーンです。今走っている道路がどうであるかにかかわらず、積雪情報を随時チェックして、万全を期して冬用タイヤなどを準備しておきましょう。

冬の車内泊・仮眠

運転していて疲れや眠気を感じた場合、無理せず仮眠を取ったり、思い切って車内泊をしたりするのは、長距離運転を安全に行なう上で必須です。冬は夏と違って暑くて寝苦しいということはないので、毛布の準備や厚着によって安眠を得られそうだと思うかもしれませんが、冬の車内泊の寒さは格別です。自動車は基本的に鉄の箱であり、また完全に密閉されていないのです。構造上、外気の影響を大きく受けやすいため、毛布1枚程度では十分な暖かさを確保できず、目覚めたら頭痛がして風邪のひきはじめ、ということになりかねません。

窓枠に断熱材で目張りをしたり、熱を遮断できる銀シートなどを敷いたりして、その上で寝袋を使うなどの厳重な寒さ対策が必要です。

また、暖房を効かせるためにエンジンを動かしたまま仮眠を取る場合は雪に注意が必要です。積雪によりエンジンの排気部分(マフラー)が塞がれてしまうと、排気が適切に行なわれず車内に充満してしまい、最悪の場合は、一酸化炭素中毒により死に至ることにもなりかねません。屋根のある場所に停められれば、積雪による最悪のケースは避けられるでしょう。


旅行や帰省など、車で移動する際にとても便利な高速道路。今や日本の至る所に通っている高速道路ですが、現在もさらなる拡張工事が進められており、そのお陰で私たちは移動時間を随分短縮できるようになりました。特に、冬休みやクリスマス、お正月とイベントが盛りだくさんな冬には旅行者も増え、高速道路を利用する機会は多いはず。上手に高速道路を利用し、快適な冬の旅を楽しみましょう。

便利なスマートインターチェンジ

便利なスマートインターチェンジ

利用者の多いインターチェンジ付近では、渋滞が起こりがち。インターチェンジの数も増えつつありますが、近年注目されているのが「スマートインターチェンジ」と呼ばれる、PA(パーキングエリア)やSA(サービスエリア)内に設置された新しいタイプのインターチェンジです。従来、食事休憩や運転手・同乗者のリフレッシュのために利用されるPAやSAですが、そこに一般道との出入り口を設けることによって、渋滞を緩和し、観光地・商業施設へ誘致することで地域の活性化を図っています。国内におよそ80ヵ所のスマートインターチェンジが設置されていますが、今後はさらに増えることが予想され、スマートインターチェンジの一般化と共に利用者も増加することでしょう。しかし、地域によっては利用できる時間帯が限られていたり、出口としてのみ使用できる所もあります。また、ETC搭載車のみが利用可能な所、さらに大型車や特定大型車は利用できない所などもあるため、利用する際は注意しましょう。

走行に注意したい冬の高速道路

信号や交差点がなくて道幅も広いため、目的地への移動のストレスを解消してくれる高速道路ですが、その反面、交通事故や故障したときなど、トラブルに関する心配も付きものです。これはもちろん高速道路に限ったことではありませんが、一般道に比べて高速道路で出せる最高速度は高いことから、死亡事故や多重事故にも発展する可能性が非常に高くなります。特に思わぬ天候の変化や路面凍結が起こりうる冬は、時間や心に余裕を持ち、安全運転を心がけましょう。

装備をしっかり整えよう

冬に高速道路を利用する際、まず準備するべきなのはスタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの雪道対策のアイテムでしょう。普段雪が降らない場所であっても、高速道路は山間などを通っていることが多く、突然の天候変化によって積雪する可能性があります。高速道路を利用する限りスタッドレスタイヤは必須ですが、特別雪が降る地域に出掛ける際には、タイヤチェーンとそれを取り付けるためのジャッキも用意しておきましょう。さらに、ワイパーや鍵穴が凍ってしまった場合にあると助かる「解氷剤」や、SAやPAでの休憩時に車に積もってしまった雪を払う「スノーブラシ」もあると便利です。

雪道・凍結道路での運転

雪道や凍結路での運転は普段と勝手が違うため、充分に気を付けなくてはいけません。特に、発進と停車のときには細心の注意が必要で、急なアクセルもブレーキも厳禁です。発進は、MT車の場合は2速、AT車の場合はクリープ現象を利用してゆっくりと発進します。止まる際には通常時よりも早めに、ブレーキをゆるやかに踏むようにし、エンジンブレーキも利用すると良いでしょう。段々とギアを下げていくエンジンブレーキは、下り坂にも活用できます。カーブの際は、コーナーに差し掛かる前にしっかりと速度を落とすことが大切です。ハンドルを切りながらブレーキを踏むとタイヤがロックされ、そのままスピンしてしまうこともあります。まずは時間に余裕をもって出発し、目的地へゆっくりと向かうことを心がけましょう。

交通規制などのチェック

高速道路を安全に通行するために、様々な交通規制が出される場合があります。特に冬場は以下のような様々な規制がかかるため、高速道路に入る前や入ってからは、電光掲示板やラジオ、SAやPAなどで最新の情報をこまめにチェックしましょう。

速度規制
路面状況や視界不良などを考慮し、走行速度を制限することがあり、特に、除雪作業車が入る場合はおよそ時速40キロから50キロの低速運行となります。
全車両チェーン装着規制
降雪量が特に多い場合は、スタッドレスタイヤを装着している車でもタイヤチェーンが必要となります。最寄りのSAやPA,チェーン着脱場を利用して装着しましょう。
通行止め
酷い大雪の場合は通行止めになります。その場合はすみやかに近くのインターチェンジから降りましょう。

年末年始は、帰省ラッシュとUターンラッシュなどで、高速道路は大変混雑します。こうした渋滞に備えての準備と、最近増加しているご当地ナンバープレートについてご紹介します。

高速道路の渋滞対策

高速道路の渋滞対策

年末になると故郷で過ごす人の帰省ラッシュ、年明けには故郷から家に戻るためのUターンラッシュで高速道路は渋滞します。特に混雑が想定される道路は、日本道路交通情報センターがあらかじめ渋滞予想を発表して、日程や時間の分散化を図っています。これらの情報を参考に、渋滞予想日や時間帯を外して移動をする、また可能な人は深夜に移動するなどの対策をしましょう。様々な都合で混雑する日や時間帯にしか帰れない人は、渋滞対策を考えておきましょう。

渋滞対策のポイントとしては、まず車の燃料を満タンにしておくことが必須です。高速道路では給油所があるサービスエリアが限られているので、出発前に燃料を入れておくようにします。また、途中で給油所があるサービスエリアに立ち寄った場合は、余裕を見て補充するようにしましょう。

バッテリーも出発前にチェックしておきましょう。渋滞になると長時間ノロノロと動いたり止まったりすることが多く、バッテリーにも負担がかかります。寿命が近いバッテリーは出発前に交換しておいた方が良いでしょう。

車内での過ごし方のポイントは、飲み物・食べ物を多めに用意しておきます。渋滞の中やっとたどり着いたサービスエリアで食事をしたり食べ物等を買おうとしても、長蛇の列ができていることが十分考えられます。パンやお菓子、果物など渋滞中に食べられるものを用意しておくと安心です。なお、車に酔いやすい人は、柑橘系を避けて、酔いにくい梅味の食べ物がオススメです。ペパーミントも乗り物酔いに効果があるとされるので、芳香剤をペパーミントにしたり、精油を持って行って、ハンカチなどに垂らすと気持ちも落ち着きます。

子ども連れの場合、やはり携帯用トイレを持っていきましょう。小さい子どもの場合は、紙パンツをはかせておいたほうが、あとの処理も簡単です。

このように、様々な渋滞対策を行ない、渋滞中でも快適に過ごせるように準備をしておきましょう。

ご当地ナンバープレート

ご当地ナンバープレート

東名高速道路や名神高速道路など、高速道路のサービスエリアでは、様々な地名のナンバープレートを見ることができます。最近では見慣れない地名も見かけるようになりました。その理由は、「ご当地ナンバープレート」ができたことによります。本来、自動車のナンバープレートに表示する地名は、自動車検査登録事務所のある地名に限られていましたが、2006年から制度が変わり、新規の自動車検査登録事務所の設置にかかわらず、独自の地名を定められるようになりました。

ご当地ナンバープレートの対象となり得る地域の基準としては、地域特性や経済圏など、一定のまとまりのある地域であり、他の地域と区分されて一般に広く知られている地域であること、またその地域で登録されている自動車が10万台を超えていること、単独の市町村ではなく、複数の市町村の集合であることが原則となっています。地名を決める際の基準は、行政区画や旧国名などの地理的名称、かつその地域にふさわしい名称であり、全国的にも認知されていること。また表示も読みやすく覚えやすい地名で、すでにある地名と類似し混同しないことが基準となっています。

こうした基準に該当する地域の市町村が、住民の意向に沿って都道府県を通じて地方運輸局に要望し、国土交通省が採用を決定します。2010年度までに19のご当地ナンバープレートが誕生しており、今後はさらに増える傾向にあります。自動車のナンバーもより地域性が色濃くなりそうです。